家庭菜園での省スペース長ネギ栽培の方法

野菜・果樹

家庭菜園で冬野菜を作っていると、作る品種が少なくて白菜や大根が冬に採れすぎて消費に困ることはありませんか。 そんな時、保存が効いて少しずつ使える長ネギが栽培できれば非常に重宝するはず。 しかし、長ネギ栽培といえば「何度も土寄せが必要」「栽培スペースを広く取る」「1年かかる」といった難しいイメージが先行しがちです。 今回は、専用の道具さえ準備すれば驚くほど簡単に、しかも省スペースで収穫までたどり着ける「落とし込み栽培」の方法をご紹介します。

長ネギ栽培の年間スケジュールと育苗のポイント

長ネギは前年の秋に撒いて夏に収穫するのと2~3月に撒いて冬に収穫するのが一般的です。

  • 育苗環境と種まきの時期 春まきの場合、2月頃から暖かい環境(日当たりの良い窓際やヒーター付きのハウスなど)で発芽させるのが理想です。 自作のハウスやヒーターがない場合は、前年の10月頃に種をまいて、ある程度大きくした状態で冬を越させる「秋まき」を選択すると失敗が少なくなります。
ハウス内でヒーターも一時使っていたので2月播種の4月にしては生育がいいです
  • 夏野菜との混植によるスペース活用 苗を仮植えする4月頃は、トマトやナスなどの夏野菜を植える時期と重なります。 ネギのためだけに専用の場所を作る必要はありません。夏野菜の株間に植えることで、夏野菜の病気予防の効果も期待できる一石二鳥の栽培が可能です。
トマトの畝の一部を間借り
日当たりは悪くとりあえず生きているという状態

定植、土寄せがいらない「落とし込み式」の植え付け手順

本来、長ネギの白い部分を作るためには何度も土を盛る「土寄せ」が必要ですが、最初から深く植えることでこの手間を完全にカットします。

  • 深さ30センチの穴を掘る道具 この栽培法の鍵は、直径2センチから3センチ、深さ30センチの垂直な穴を掘ることです。 足をかけられる木の棒や、鉄パイプの先端を加工した棒や、インパクトドライバーに装着するロングドリルなど、あらかじめ穴を開けるための道具を準備しましょう。
    鉄パイプを打ち込むハンマーはこれを使いました。
私は鉄パイプを加工しました、打ち込みは大きな金づちを使います
  • 穴が崩れないための工夫と作業のコツ 乾いた土だと穴を掘ってもすぐに崩れて埋まってしまいます。作業前に軽く水をまいて土に湿り気を持たせておくのがポイントです。 また、まとめて穴を開けるのではなく、手間ですが「一箇所掘ったら一本植える」という作業を繰り返し、深さ30センチを確実にキープします。まとめて穴を開けようとすると開けた穴に土が落ちて長さをキープできません。
  • スイカを7~8月に収穫したらそこに定植 スイカやメロンなどのウリ科は皆さん必ず作ると思いますがそれを7月、遅くとも8月に収穫しましたらそこの畝に長ネギを定植します。
定植前の状態、状態はそれほど良くないですがこれでも大丈夫

収穫までの管理と成功のための注意点

株間は10~15cm

定植さえ終われば、その後の管理は驚くほどシンプルです。

  • マルチの使用についての考え方 保湿のためにマルチ(被覆材)を使いがちですが、ネギの場合は不要です。 かえって地温が上がりすぎて苗を傷める原因になりますし、ネギの根は深い場所にあるため、表面の水分を気にする必要はありません。
    夏場穴の中に指を入れると穴の中がマルチで熱くなった空気で高温になっていました。
  • 秋からの急成長と収穫期 夏の暑い時期、ネギはほとんど成長しませんが、秋になり涼しくなると一気に太く長く成長します。 12月から1月にかけてが収穫の最盛期となり、必要な時に一本ずつ抜いて使うことができます。 土寄せの重労働から解放されつつ、自家製の甘い長ネギを楽しめるこの方法は、家庭菜園にこそ最適です。
全長は90cm以上、太さは20mm~30mm

今回の記事の動画を下に貼っておくので良かった見てみて下さい。

コメント