2回に分けて紹介する2023年のピノ・ダディ(スイカ)の後半です
ピノ・ダディのナント種苗の説明を引用するとこうなっております
- 種のサイズは一般品種の3分の1(「ピノ・ガール」より少し大きい)。
- 種をそのまま食べても、さほど気にならず、噛んでも嫌なエグ味がほとんど無いため、タネを取りだす煩わしさが無い。
- 糖度乗りが良く、13度前後に安定。濃桃紅色の果肉は、肉質固く、シャリ感強い。種子部の果肉が崩れにくく、ブロックカットに最適。
- 草勢は強く、高温期でもツル持ちが抜群。比較的高温期の作型に最適。強草姿ではあるが、空洞果の発生は非常に少ない。
- 果重は8~9kg。肥大性に極めて優れる。
- 果形は安定して正球形。果皮は漆黒色。高温期では黒に近い濃緑色になる。
- 成熟期は中晩生。炭そ病に耐病性を持つ。
一番の目玉は何といってもマイクロシードで種が小さい事、私はスイカ(西瓜)は種ごと食べる派なのですが、種が小さいと果肉だけを食べている感覚になれます(なれました)
小玉スイカでは同じくナント種苗のピノ・ガールが有り、こちらの方が有名で人気では有ります
それでは前回の続きの定植後から紹介しますが、ネキリムシ対策を忘れていたので茎をかじられていました

後手にはなりましたがダイアジノン粒剤5%を撒いておきました

結局かじられた左の株は枯れてしまいましたので残るは1株になってしまいました

4本仕立ての2果どりにするので本葉5枚程度で親蔓を摘心します

初期生育が弱弱しかったのですが定植したからか、温度が上がったからかは分かりませんが5月に入るとどんどん草勢が強くなっていきます

2本しか子蔓が伸ばせなかったので子蔓から出た孫蔓を2本伸ばしての4本仕立てにします

しかし、またもやヨトウムシか何かに(孫)蔓を折られてしまいます


一株で畝を占拠する贅沢な仕立てになってしまいました

向かって左

向かって右

実の味や形を考えて16~22節目に着果させます、これは20節目にできた雌花なのでこれを人工授粉させて着果させます

こちらは反対側の蔓で10節目なので芽かきします

着果節までの孫蔓もかいていきます

この日に開花した雄花をさがしてきて…

受粉させます

天候に問題は無かったのですが着果しませんでした

この後も人工授粉を続けます

雨除けにビニールを張ったりしました

しかし思ってた以上に着果しません


もう何節目だろうが関係なくなり着果も諦めていたところ3か所着果していました


これが一番形が悪いので除去しました、ちなみに着果した(残した2つの)節は孫蔓の27節と子蔓の32節でした



1つは収穫前に割れてしまいました

およそ受粉後31日で日数は足りませんが9kg台で糖度が10.5%は有ったので一応食べれはしました

残った1つを収穫します、受粉後43日でもう少し伸ばしたかったのですが予定があるので仕方ありません


重さは12.1kg



糖度は12.3%でした

種が非常に小さく、私は種は食べる派なのもあって全く気になりませんでした
このスイカ(ピノ・ダディ)は食べやすさは勿論見た目の高級感も有るので人に贈答用でスイカを作る人にお勧めのスイカです、1株2果取りだと大きくなりすぎるので3果で作った方がいいかもしれませんが糖度がどれだけ低下するのか気になります
あげる事を考えたり保存性を考えるとピノ・ガールの方がいいかもしれません、実際ピノ・ガールの方が人気ですしね

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