5~6か月前に右上の奥歯が当たる辺りの頬の部分に口内炎ができました。
口内炎パッチを貼ったのですが、その時に貼ったパッチを確認するために指を入れたら「ザリッ」という音がしました、本来こんな所で鳴る音ではありません。
指を裏返して腹側で触ってみると歯にぽっかりと穴が開いていてその穴の淵が鋭利になっている為「ザリッ」という音がしたのでした。
明らかな虫歯に青ざめて翌日朝一でGoogleで評判の良かった歯医者さんに電話しました。
午前中の最後の時間、お昼休みに食い込む時間に当日予約を取ってもらいその日に行く事に。
前日の段階で凡その費用というのは想定していました、銀を入れてもらって1万円程度、最悪2万円という予想でした。
歯医者でCTを撮ってもらって出てきた結果は
虫歯が三本
という予想外の結果でした。
まずは右上の奥歯に1つ、その虫歯の影響を受ける形で隣の歯に小さな虫歯、そして逆側の左上の奥に小さな虫歯が有りました。
追い打ちをかける形で先生が「右上の奥、今抜いちゃいましょう」と提案してきました。
1本のつもりが3本で、埋めるつもりが抜いちゃいましょうなので軽くパニックです、抜いたらインプラントやらを入れるという話になるだろうという考えも発生して頭の処理が追いつきません。
とりあえず先生にここはカードが使えるのか確認したのですが生憎現金しか使えないとのこと、直球でお金の話をするのも憚られるので「ここ抜いたらどうするんですか？」と聞いてみると『そのままです』という衝撃の回答。
実はこの奥歯親不知でして、親不知は必要ない歯（無い人は無いというか大半は無い）なので抜いたらそのままでいいのです、この瞬間は私は上に親知らずがあるのを知りませんし知っていてもそれを抜いた後どうするのかというのも知りませんからパニックです。
歯医者の先生が『抜いたままでオケ、今抜きましょう』というんですから「考えます」というのも男らしくないですしその場で抜いてもらう事にしました。
手順としては表面麻酔をして本命の麻酔をし、指を突っ込んで力業（当然知識や技術は要ります）で歯を折って抜くだけです、術中も術後も痛みは全くと言って良いほど有りません（痛かった記憶が無い）
それで料金はいくらになったかなのですが、初診・CT・抜歯・抗生物質で4170円です、安くないですか？
2週間度に2本目を抜きました。
更に2週間後に右上の親不知の手前にあった小さい虫歯を治療し、その1週間後にクリーニングをしてもらいました、下の医療費は1行が1か月分なので2本目の抜歯が1227円で、虫歯治療とクリーニングが合わせて2913円です、やっぱり安いですよね？
ちゃんと点数計算してるんでしょうか、診療報酬ってそう変わらないと思うんですがネットで調べた相場に比べて明らかに安いんです、しかも続きが有ってそれも安い。
私は中野に住んでいる時にも歯医者に行った事があったので下に親不知が有るのは知っていましたし横になっているのも知っていました。
今回の歯医者さんでも初診の時点で下も抜いた方がいいとは言われていましたが最初はそのつもりは有りませんでした。
ただ、ここまでの一連の治療から、この先生が私に対しても歯科助手さん達に対しても非常に丁寧で良い人というのが明らかだった（つまらないメールを送ってしまったのに非常に丁寧に返信もしてくれました）ので、これは営業トーク要素は0%で本心で言っているのだと判断し、下の親不知もやってもらう事にしました。
ちなみに先生も40代で親知らずの手術をしているらしく、やはり年のせいで直りが悪く苦労したと仰っていました（それも有って私に『若いうちにやっておいた方が良い』と言ってくれました）
若い時の親不知は親知らずが動く事で痛みますが、大人の親不知は（下の画像の様に）隙間が出来てそこが不衛生になって炎症を起こす事が問題になります。
先生でも手術が必要になる親不知ですからいくら丁寧に歯ケアした所で運が悪かったら（良くなかったら）手術が必要になるんです、だったら今やった方が良いわけです。
下の親不知は切開が必要になりますので上とは手順が違います。
まず麻酔をする深さが違います、片顎全体の感覚が無くなる位の麻酔をしないといけないので深さが必要になります、ですからこの歯医者さんでは痛みが無いようにまず表面麻酔をし次に深い麻酔が痛くない様に浅い麻酔をし、そこでやっと深い麻酔をします。
親知らずの手術中の痛み無し
浅い麻酔がチクっとする位でその後の手術など痛みは全く有りません（一般的な話では手術自体が痛いというケースも多いようですが、この歯医者さんは痛くない手術を標榜しています）
右下も左下も手術時間は1時間です、歯の根が曲がって神経に絡んでいたり前の歯に結合していたり先生は苦労していたようですが私はチクっという痛みと骨をガチャガチャされる軽い恐怖だけでした。
手術も素晴らしかったですが相変わらず料金の方も素晴らしい、左右どちらも（麻酔3種、抗生物質込で）1,970円です（その後抜糸で170円かかりますが）
痛み止めを処方されるのが分かっていたので（私がロキソニンやボルタレンを持っていたので）「痛み止めは要りません」と言って処方されてないというのもありますがそれでも安いですよね。
親不知の術後の痛み
親不知の術後の痛みがどんなものかと痛み止めを飲まなかったのですが術後2~3日は切れる様な痛みではなく頭痛の様な鈍痛が軽くある程度で痛み止め無しで問題ありませんでした、痛み止めを飲めばスッとなくなる程度です。
食事の時は流石に痛いのですがそれも抜糸をするまでです、ここは1週間で抜糸の様ですが2週間で抜糸の所もあるようです。
恐らくですが術後の痛み（ドライソケットを除く）というのは縫った糸が引っ張られるから痛いんだと思います、ですから抜糸は早めがいいんだと思います（糸が有る限りは傷は完全には塞がらないので）
親不知の術後頬が腫れ上がるイメージがありますが
個人差なのか先生の腕がいいのか分かりませんが腫れも殆ど有りませんでした、指で頬側から触ってポコッと少し腫れている程度で家族には何も指摘されませんでした。
因みに3本目を抜いた時は痛みを調べる為に1度しか痛み止め（ロキソニン）を飲まなかったのです、4本目の時に先生が「炎症も治まるしドンドン飲んでいい」という話を聞いてからは毎食後に飲んでましたね、普段の痛み0でした。
ドライソケットだけは気を付けました
親知らずを手術して痛かったという話があると思いますが、理由の殆どはこれでしょう。
歯が抜けた所（骨）に血が溜まってかさぶたの様になる必要があるのですが、これが上手く溜まらなかったり剥がれてしまう人がいるそうです、そうすると非常に痛いらしい。
私も先生から『最初は口を強くゆすがないで下さい』と言われていたのでゆすぐのは勿論最初の数日は歯磨きすらしませんでした。
結果ドライソケットにはなりませんしたがせっかく（2本目の後に）クリーニングしたのに歯石がしっかりとついてしまいました。
37歳という年のせいか一部傷の治りが悪かった
左下の一部だけ傷の治りが悪く、時間が経つと「舌とくっ付いてしまって剥がすと痛い」というのが術後3~4週間程続きました、現在は何も問題有りません。
結論
という訳で現在親不知が無くなって普通の人たちがどんだけ楽に歯磨きをしていたのかが分かり、やって良かったと（いい歯医者さんと巡り会えたというのも併せて）感謝しています。
4本目の手術前には親不知と歯肉の隙間に汚れが溜まっていたのが見つかり非常に臭い空気も嗅ぎました、そういう衛生面や一生親知らずを磨く手間や高齢での手術のリスクを考えると親知らずは気づいた時点で直ぐに抜いてしまった方が良いというのが私の結論です。
歯医者さん次第ではありますが、今回私が払った実費はクリーニングと虫歯治療を除けば9,675円です。
1万円でこれだけ快適になるんですからやらない手はありません、悩んでいる人がいるとしたら良い事だけ考えてやっちゃいましょう。
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